【高専女子の就活記】採用の決め手はまさかの趣味でした

高専生の皆さん、卒業後の進路に悩んでいませんか?そもそも自分に就活を乗り越えられるの?と不安に思う方もいるかもしれません。
成績はクラスの真ん中。部活や課外活動でも特に目立った経験はなかった私が、どのように就職活動を進め、開発職に採用されたのかをご紹介します。

これは十数年前のエピソードなので、今とは状況が違う部分もあるかもしれません。
それでも「こんな人もいるんだな」と思って、少しでも参考になれば嬉しいです。

目次

就活に向けた第一歩は「進学しない」と決めること

高専4年の夏、私は某大学の研究室のオープンハウスに参加しました。
なぜかというと、
「大学生活に憧れがあった」
「就職してから公開したくなかった」
この2つが理由でした。

実際に研究活動を体験し、大学生と話してみた感想は 「なんだか大変そう」というものでした。
研究の面白さよりもハードさの方が印象に残ってしまったのです。

この体験を通して私の気持ちははっきりしました。
やっぱり就職しよう。進学への未練はもうない。

これが私の就活のスタート地点でした。

就活で重視した2つのこと

企業選びで私が大切にしたのは、以下の2つです。

  • 福利厚生がととのっていること
    子育てと仕事を両立できる制度があるかを重視。時短勤務や育休制度の有無など、女性でも長く働きやすい環境かどうかを見ていました。
  • 離職率が低いこと
    長く働けるかどうかの目安として、退職者が少ない会社を優先しました。

特別な志望動機があったわけではありませんが、安心して働ける環境は私にとって何より重要でした。

職種・業界選びの話

ものづくりが好きだったので、業界は製造業を迷わず選択しました。
また、英語が大の苦手だったので外資系は即除外。日系企業一択でした。

職種については、心のなかでは「開発職って楽しそうだな」と思っていましたが、
職種を絞ってチャンスを減らしたくないという気持ちも正直ありました。

悩みながらも、エントリーシートに職種の希望順位を書く欄には、開発職を1番にして提出しました。

ゆう

面接ではどんな職種でも頑張ることをアピールしたよ

面接準備と採用の決め手

第一志望の企業に応募出来たのは偶然でした。
他に希望者がいなかったため、スムーズに推薦がとれたのです。
あとはひたすら面接練習と、先輩たちが残してくれた就活メモで対策を重ねました。

そして、面接を経て内定。希望通り開発職への配属が決まりました。
入社した後に、採用担当だった上司に「なぜ私を選んだのか?」と聞いたところ、帰ってきた言葉に驚きました。

趣味に”お菓子作り”って書いてたでしょ?あれだよ。

お菓子作りがなぜ評価されたのか?

会社によって求める人物像はさまざまです。
その当時の上司の考えは、「作ることが好きで、レシピどおりに作業ができる人」が開発職に向いている、ということでした。

作ることが好き=開発職の素養

化粧品開発では、目指す質感や使い心地を実現するために、さまざまな成分を組み合わせ、何度も試作します。
特に新人のうちは、とにかく数をこなすことが求められます。

「作業が好きかどうか」は実はとても大切な資質なのです。

ゆう

といっても正直、今日は試作するの辛いと思う日はありました

レシピ通りに正確に作業できる

化粧品は、ほんのわずかな配合量の違いで仕上がりが大きく変わってしまう繊細なところがあります。
そのため、指示通りに計量・決まった手順で作業することが求められます。

お菓子作りでも、正確な計量や手順を守ることが大事なことなので、そこがぴったりはまったのかもしれません。

最後に|「好き」や「得意」はあなたの武器になる

面接では、些細なことでも自分の人となりが伝わるエピソードがあると印象に残ります。

趣味として書いた「お菓子作り」が、まさか採用に結びつくとは、当時の私は思ってもいませんでした。

企業がどんな視点で人を見ているかはわかりません。
だからこそ、「こんなこと話しても意味ないかも」と思うようなことも正直に伝えてみてください。

あなたの”好き”や”得意”が意外なところで評価されるかもしれません。

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