高専を卒業して社会に出たけれど、「このままでいいのかな」とキャリアに迷いを感じている方へ。
頑張ってきたはずなのに、立ち止まってしまう瞬間はだれにでもあります。
私は「この仕事をずっと続けていくんだ」と思っていた会社を辞める決断をしました。
そんな私がたどってきた道のりが、同じように悩むあなたのヒントになれば嬉しいです。
なぜ退職を考えるようになったのか
楽しかった仕事に感じた違和感
仕事がつまらなかったわけではありません。
試作品を作って、質感や仕上がりの調整をし、商品が形になっていく過程はとても楽しかったです。
でも長く続けるうちに、だんだんと違和感が増えてきました。
特に同僚たちとの熱量のギャップを感じる場面が多くなりました。
化粧品が大好きで、開発以外の場面でも自然とトレンドを追いかける人達。
一方で私は「ものをつくること」は好きでも「化粧品」そのものに対してそこまで情熱があるわけではない。
その違いに段々と申し訳なさを感じるようになったのです。
価値観の変化に気づいた瞬間
少し前まで「好きな仕事でずっと働くのが理想」だと思っていました。
ですが、ノートに書き留めた過去の自分が感じていた感情や考えを見て、「何か違う」と思いました。
年齢を重ねることで、一番大事にしたい価値観が変化しているということに気づきました。
難しい仕事にチャレンジして自分を成長させることよりも、心穏やかに健康的な暮らしの方が必要だと感じたのです。
「DIE WITH ZERO」で気づいたこと
価値観の変化に戸惑っていたときに出会ったのが、「DIE WITH ZERO」という一冊の本でした。
この本のメッセージは、「お金も時間も今しか出来ないことに使おう」というもの。
そんな考えに触れて、自分の生活を見直したときに仕事に時間を使いすぎていることに気づきました。
家族や友人と楽しく過ごすことを先延ばしにして、人生の最後に後悔をしないのか。
私の中で「このままではいけない」という気持ちが芽生えました。
そして退職するという選択肢が現実のものとして浮かび上がってきました。
今、同じように悩んでいるあなたへ
キャリアに正解はない
高専を卒業して就職したからといって、その会社に居続けなければいけない、ということはありません。
今の仕事が自分には合わないなと思ったら、社内でチャレンジしたい職種の部署に異動を希望してみる、思い切って転職する、副業をしてみる、いろいろな選択肢があります。
もちろん同じ会社で働き続けることも選択肢のひとつでしょう。
「自分はこうあるべき」という思い込みが自分の選択肢を狭めてしまっていることもあるかもしれません。
一度立ち止まって自分と対話する
自分の気持ちを紙に書き出してみるだけでも思考が整理されます。
「本当はどうしたいのか」「何に不安を感じているのか」
自分と向き合うことで今の場所が心地いいのか、それとも違う道に進みたいのかが見えてくるはずです。
すぐに進みたい道を選ぶことが出来ないかもしれません。
ですが、目標ができればあとはそれに向かって計画を立てていくことが出来ます。
まとめ キャリアの迷子になったあなたへ
私もとっても迷いました。
安定した生活を手放して良いの? やりたいことを見つけてからにしたら? ——何度も自問自答しました。
それでも退職という大きな決断が出来たのは、早くから社会に出て仕事に夢中になって取り組んでいた時期があったからこそです。
今、私自身も「これからどうしていこうか」と日々模索しています。
すぐに答えが見つかるわけではありませんが、このブログで発信していくことで少しづつ前に進んでいきます。
キャリアに正解はありません。
だからこそ、自分の心とじっくり向き合いながら、「これから」を選び取っていきたい。
同じように悩んでいるあなたにも、そんなふうにゆっくりと未来を描いて欲しいと願っています。